Laiolo Reginin

ライオーロ・レジニン

産地:ピエモンテ アスティ ヴィンキオ
概要:1943年創業
畑の面積:7ha
生産量:35,000本

ピエモンテ州、アスティ県にある人口600人ほどの小さいな町ヴィンキオ。非常に古い歴史を持ち、935年にアレラーモ侯爵が、サラセン人と戦い、そして打ち負かした舞台として知られています。

現在4代目の当主であるジャンパオロ(皆はパオロと呼んでいます)です。1943年には曽祖父、祖父がワイン造りを行っていたことが記録に残っていますが、ライオーロ家がそれ以前からこの地でワイン造りをしていた事はワイナリー名に冠している“レジニン”という称号からも想像に難くありません。“レジニン”とは「女王(イタリア語でレジーナ)が信頼する部下」という意味があり、1318年にスカランピ侯爵家からライオーロ家に与えられた称号です。ヴィンキオ村にライオーロの苗字を持つ家は何軒もありますが、“レジニン”を名乗れるのはライオーロ・レジニンだけです。

そんな歴史ある土地の、歴史あるワイナリーであるレジニンであるはずですが、現当主のパオロは母親から受け継いだ畑をもとに、自ら畑を少しずつ買い足し、現在の広さまで広げていきました。アルトモンフェラートに位置するレジニンの畑は6ヘクタールがバルベーラで、ドルチェット、フレイザ、グリニョリーノ、そしてコルテーゼが残り1ヘクタールの畑に植えられています。畑の斜面上部は砂質、下部はやや粘土が強いそう。

そんな土壌から生まれるワイン、アルコールが非常に高くなりがちなバルベーラの中にあって芯がありながらも、軽やかさのある非常にバランスの良いもの。食事に寄り添う飲み心地の素晴らしいもの。

醸造に関しては、自然酵母のみで発酵。温度管理をせずに醗酵。瓶詰めは重力を利用した充填を行いワインに負担をかけないようにしており、瓶内熟成のための貯蔵スペースを拡大する為、数年前に新しい貯蔵セラーが生まれました。これにより抜栓前に適切な休息を提供する設備が整いました。

醸造セラーも新規建設中、常に挑戦を続けたいパオロの夢は際限がありません。

4代目当主、ジャンパオロ

● Barbera d‘Asti La Mora

ブドウ品種:バルベーラ
ブドウ産地:ピエモンテ州 アスティ県 ヴィンキオ、アリャーノ・テルメ
畑の配置:海抜300m、約2ha
地質:砂質
樹齢:10‐30年
生産本数:10000本
醸造方法:9月後半から10月初旬に手摘みで収穫。除梗、破砕を行い果皮接触させたままスチールタンクで30-40日間発酵。アルコール発酵中はピジャージュ(櫂入れ)を行う。瓶内熟成は8-12ヶ月。

特徴:砂質土壌が素晴らしいフレッシュさを与えてくれる。ワイン名の「モーラ」はイタリア語でブラックベリーを意味するが、まさに小さな赤い果実のもつ風味、繊細でエレガントなボディを堪能できる。

○ Cortese Alto Monferrato DOC “Chi Ca Vota”

ブドウ品種:コルテーゼ
ブドウ産地:ピエモンテ州 アスティ県 ヴィンキオ
畑の配置:海抜270m、約0.7ha
地質:白色凝灰岩(火山灰質)
樹齢:40年以上
生産本数:3,600本
醸造方法:9月後半から10月初旬に手摘みで収穫。除梗、破砕を行い果皮接触させたままスチールタンクで30-40日間発酵。アルコール発酵中はピジャージュ(櫂入れ)を行う。瓶内熟成は8-12ヶ月。9月第2週に手摘みで収穫。2日前に同一ブドウをスターター用に準備、発酵開始とともに本収穫、除梗、果皮を取り除き圧搾(酸化を防ぐために、果皮を使わないという考え方)、スチールタンクで発酵。翌年3月に瓶詰め。

特徴:ブドウ品種名であるコルテーゼはイタリア語で「親切」「礼儀正しい」という意味を持っており、レジニンではこの名前を尊重、フルーティーで風味豊かなエレガントな味わいのワイン造りを心がけた。「キ・カ・ヴォータ」とはピエモンテ方言で「たまには」「ときには」という意味合いの言葉。赤ワインの土地でも、たまには白ワインを飲もうという遊び心のあるネーミング。

● Barbera d’Asti DOCG “Da Sul”

ブドウ品種:バルベーラ
ブドウ産地:ピエモンテ州 アスティ県 ヴィンキオ
畑の配置:海抜300m、約2ha
地質:白色凝灰岩(火山灰質)
樹齢:40‐50年
生産本数:10000本
醸造方法:10月初旬に手摘みで収穫。除梗、破砕を行い果皮接触させたままスチールタンクで30-40日間発酵。アルコール発酵中はピジャージュ(櫂入れ)を行う。瓶内熟成は8-12ヶ月ままスチールタンクで30-40日間発酵。アルコール発酵中はピジャージュ(櫂入れ)を行う。瓶内熟成は8-12ヶ月。

特徴:凝灰岩はその特性上、保水性があり、ブドウが長い時間をかけて良い状態で熟成、土壌からより多くの養分抽出が可能になる。したがって砂質で造られるワインより豊かな味わいを楽しむことができる。「ダ・スル」はピエモンテ方言で「一人で」という意味。醸造家の力を借りず、家族の経験だけを頼りに造りあげたパオロの思い入れが詰まったワイン。

●Grignoliono d’Asti DOC “L’intruso”

ブドウ品種:グリニョリーノ
ブドウ産地:ピエモンテ州 アスティ県 ヴィンキオ
畑の配置:海抜300m、約0.8ha
地質:白色凝灰岩(火山灰質)
樹齢:20‐28年
生産本数:3700本
醸造方法:9月中旬に手摘みで収穫。除梗、破砕を行い果皮接触させたままセメントタン クで発酵。発酵開始後15日間は数回/日のルモンタージュ。 瓶内熟成は8-12ヶ月。

特徴:グリニョリーノというブドウ名は「種を多く含む」という意味の「グリニャ」「グラニョーラ」というアスティ地域の言葉に由来している。実際、1粒の実に4つの種があり、うまく管理しないと非常にタニックになるが、本来はエレガントな構造を持つワインになるポテンシャルがある為、醸造中は細心の注意が必要となる。「リントルーゾ」とはイタリア語で「侵入者」。バルベーラの土地に侵入してきたという意味で命名しているが、パオロの祖父母の時代から栽培、受け入れられている侵入者。

● Freisa d’Asti DOC “Setfii”

ブドウ品種:フレイザ
ブドウ産地:ピエモンテ州 アスティ県 ヴィンキオ
畑の配置:海抜270m、約0.5 ha
地質:白色凝灰岩(火山灰質)
樹齢:18年
生産本数:1900本
醸造方法:9月中旬に手摘みで収穫。除梗、破砕を行い果皮接触させたままセメントタンクで発酵。発酵開始後15日間は数回/日のルモンタージュ。瓶内熟成は8-12ヶ月
特徴:グリニョリーノ同様、種が発酵の日数とタンニンの構造を決定する。セメントタンクは温度の安定を図ることができる為、温度調節していないスチールタンクより発酵時間を少し短くすることで可能。「セトフィイ」はピエモンテ方言で語の「7人の女の子」という意味。昔、ヴィンキオ村の谷に住んでいた家族が家系を継がせる為、息子の誕生を願ったが、結果、その家族には7人の女の子が生まれ息子を断念。それからこの谷は「セトフィイ」つまり「7人の女の子」と呼ばれる様になった、という伝承から命名。

● Monferrato Dolcetto DOC “Noi 4”

ブドウ品種:ドルチェット
ブドウ産地:ピエモンテ州 アスティ県 ヴィンキオ
畑の配置:海抜270m、約0.5 ha
地質:白色凝灰岩(火山灰質)
樹齢:12年
生産本数:1900本
醸造方法:9月中旬に手摘みで収穫。除梗、破砕を行い果皮接触させたままセメントタンクで発酵。発酵開始後15日間は数回/日のルモンタージュ。瓶内熟成は8-12ヶ月。
特徴:ドルチェットはその特性上、完熟すると落下する傾向があるが、粘土成分によってもたらされる冷たい土壌が、果実の味をうまく表現することができている。「ノイ・クワットロ」とは「私たち4人」というイタリア語。4人とはパオロとアンナ、そして娘のアレッシアと息子のニコロ。ドルチェットの伝統を受け継ぐことを選んだ私たち4人、という家族の伝統と絆を想いにした命名。